入院日記 5日目

8:20

朝食。

例によってマイクロダイエットなんだけど、よりによって抹茶味が来てしまった。抹茶にかなり消極的なタイプ(婉曲表現)なので朝からまたヘコむ。

事前に味はローテーションするとは言ってたのだけど、細かい話はしていなかったのがよくなかった。

看護師に伝えたが変更はできないとのこと。袋替えりゃいいだけなのに!?まだ混ぜてないのに!?と喉元まで出かかったがなんとかおさめる。まあ栄養計算とかもあるのだろう。

このままでは痛み止めも飲めないのでむりやり飲むしかないと腹を決める。シェーカーに粉を入れる段階で抹茶の悪い部分が全面的に出たにおいにやられる。

口に入れると思ったより甘ったるいのがまたつらさを増幅させる。聴いていたラジオに全神経を集中させて味蕾を虚無にし一気に飲み込む。今回の入院で初めて心が折れた瞬間だった。

9:10

病室の向かいの患者から退院の挨拶を受ける。

すれ違ったこともなかったし顔も知らなかったのになんだか申し訳ない気持ち。

なんでも120kgから3年かけて痩せたとのことで(見た目は本当にふつうの体型だった)、なんだか励みになった。今回は手術のために最低限急ぎで痩せなきゃなんないのだけど、自分も長期的に考えなければなあとあらためて気を引き締める。

12:10

朝食は病室、昼・夕食はラウンジで食べようと相談して決めたのだけど、なぜか病室に運ばれて来た。訊いてみるとシステム上朝だけとかのスケジュールが組めないらしい。こちらとしてはどちらでもいいので朝を優先させるためにすべて病室でいいですよ、と伝えたが「昼夜は持っていきます」と言われてまたも恐縮。ここに長くいると怠惰が増長してしまいそうだ。

21:00

びっくりするくらい何にも起きなかった。体重は少し増えた。